2019/05/16thu

葬儀

葬儀後にすること

中陰法要

 ご命日から数えて七日目に営む法要を初七日といい、以後七日ごとに満中陰(四十九日)まで法要をつとめます。

 この法要を中陰法要といい、故人を縁として浄土真宗のみ教えを味わい、阿弥陀如来のお心にふれるご縁となるものです。
 故人もご遺族の方がたも、ともに阿弥陀如来のお慈悲のなかに包まれているということに対して、感謝の思いでおつとめします。

 一般的に、「中陰」という言葉は、死んでからまた生まれるまでの中間のことを意味する「中有」という言葉に由来しています。そして、その期間を四十九日(七七日)としていますので、故人の死後、次の生を受けるまでの四十九日間は、生と死との間を彷徨う状態にあるなどと言われる事があります。

 しかし、浄土真宗のみ教えのもとでは、阿弥陀如来のはたらきによって、そのいのちを終えられるとただちに浄土に往生し、さとりをひらいて仏となっておられますから、故人が生と死との間をさまようことはありません。

 また、満中陰までの期間が三ヵ月にまたがると、「始終苦が身につく」などといって、これを嫌い、中陰を早目に切り上げようとする迷信がありますが、「友引」同様に、言葉の遊びにしかすぎず浄土真宗ではそのような考えかたはしません。

 火葬の後、自宅に戻ってきた故人の遺骨は、葬儀社などがお仏壇の横に用意した中陰壇に安置することになります。その中陰壇には三具足や供物が飾られ、ほかに遺影などが置かれたりします。ゆえにややもすると中陰壇の方に目がいきがちですが、あくまでお仏壇が中心であることを忘れないでください。

 百か日法要も忘れずおつとめをします。荘厳は中陰に準じて行います。しかし中陰壇はとり除かれています。
※中陰の間、お荘厳はお仏壇、中陰壇ともに三具足で通夜勤行に準じますが、満中陰法要はお仏壇のみ五具足にします。

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