2019/05/16thu
仏具
仏壇
仏壇とは元来、文字通り仏(仏像)を安置する壇(台)のことで、この仏像を安置する壇のことを仏壇と申しました。
今日の浄土真宗の寺院でいえば須彌壇がそれにあたるといえるでしょう。
また、仏像の容れ物として、古くから厨子が作られ、時には厨子のまま座敷の一段高い場所、たとえば床の間などに安置(絵像の場合は奉懸)し、その前に香、華、灯などを供え荘厳するようになりました。(今日、床の間に軸を懸け、その前に香炉を置き、花を生けるのは、ここに由来すると言われています。)
この部屋が、いわゆる仏間です。浄土真宗の寺院の多くは、もともと道場形式で、念仏道場とは簡単に言えば、この仏間の大型のものだったと考えてよいでしょう。
それが時代とともに現在のお寺の内陣のように阿弥陀様の清らかなお浄土を表現するような造りになり、個人の住居にもお寺の内陣をコンパク卜にした現在のようなお仏壇が置かれるようになりました。ですから、お荘厳(お飾り)もお寺の本堂に準じて行います。