2019/05/16thu

お墓

お墓とは?

結婚などで名字の変わった人や生前仲の悪かった人はどうすれは?

 結婚などで名字の変わった人や生前仲の悪かった人の遺骨を同じお墓に入れるとケンカになるという人がありますがそういうことは宗教上、一切気にする必要はありません。
 遺骨に対する偏見は、骨そのものを故人と見るところから生じます。しかもその故人は、生前の自己中心的な欲望や感情や、しきたりなどに縛られたままの故人と、残された私達が決めつけているのではないでしょうか。
 実は、そういう目でしか亡き人を見られない私自身こそ問題なのです。私の尺度で死後の世界を捉えようとし、あげく、不幸が重なれば先祖のせいにしかねないのがこの私たちです。迷っているのは亡き人ではなく私自身なのではないでしょうか。
 亡き人は何も骨のままでじっとしているわけではありません。浄土で仏さまとなり、私たちを救おうとはたらいておられます。たとえ生前対立していた故人同士でも、「倶会一処」 の浄土のことです、世俗のわだかまりから解放されて、ともに仲良く、念仏の教えを説いてくださっていることでしょう。骨のなわばりを気にするのではなく、故人の遺骨をご縁として、根源的ないのちの願い、真実の法を聞くことが肝心です。
 

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